S様邸(古材再利用)
S様邸の工事に取り掛かりました。
明治時代に作られた古民家を、手作業により解体し、価値のある木材を再利用した味のある建物です。
当時の建物は、通し柱の長さが短く天井高をとることができないので、大黒柱と床柱以外のすべての柱を取り替え、天井を高くしました。
古材と新しい材料の色合いは、渋柿にベンガラを混ぜ、古色を出し違和感なく仕上げました。
小屋の梁はすべて再利用することができました。ダイナミックな小屋組が先人の技術を物語っています。
再生部分と新規部分の色の違いも完成してみれば、対立することなく自然にみられるのではないでしょうか。これも木材という歴史の産物のお陰でしょうか。
家族構成:3人家族
4LDK
78坪